ちょうちょの日。
2017年 08月 24日
ここちゃんとの2回目のげいじゅつの日は三岸好太郎美術館にまいりました。
これはちょうちょではなく、金魚です。
右側のがほんとうの三岸好太郎の絵。
左側は金魚がマグネットになっていて、好きなふうに泳がせることができます。
グレーグリーンと黒と白がきれい。
美術館の中に飾りました。
たくさんのちょうちょが、向かい合わせの鏡の中にひらひらと飛んでいます。
ここちゃんはちょうちょの中をスキップとダンス。
「むらさきいろ、きれい」
「かわくといろがまたかわるよ」
花の色を水に移すと言って
ここちゃんはスプリンクラーからあきびんに水をいれようとかけだしていきました。
ここちゃん、それはむずかしいんじゃね?
「だいじょうぶ」
くるくるまわるスプリンクラーを追いかけるここちゃんが可愛くて私は無理にとめませんでした。
「ここはね、木とかきれいなものを持って帰りたいの」
「forestさん、持って帰りたいという意味、わかる?」
今ね、考えていた。持って帰りたいってどういう意味か。それですぐに返事ができなかったよ。
「持って帰りたいっていうのはね、きれいなものをみたら絵に描いて家に持って帰りたいという意味だよ」
そうか。素敵ね。
「ここは、このかたちが好きなの」と言いました。
「このかたちをなんども絵に描いたことあるの」
そう。これはまが玉という形。
「まが玉はどうして穴があいてるんだろう」
たぶん魔除けとして使われていたみたいだから、ひもをつけて首にかけたりしていたのかもしれないと思う。
「魔除けって?」
魔除けって、悪いことやけがや、悲しいことがおこらないようにお祈りみたいな気持ちでつけるもののことだよ。
「ここはね、意味はかんけいないの。かたちが好きできれいだなあ、と思うだけなの」
私はどきりとしました。
美しいと思うものに対して、いったいどれだけのひとが
その意味は関係ない。ただただこれが美しくて好きなのだ、と言えるだろうか。
私にはきっと言えない。と思いました。
かならずその歴史や作者や意味を知りたくなってしまうでしょう。
そして、その作品のすべてをすっかり知ったような気になってしまうでしょう。
ここちゃんはすばらしいです。
まだ小学校の1年生。
けれど私にたくさんのことを教えてくれるすてきな先生です。
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by forest_garden
| 2017-08-24 19:49