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2つの記事


日本ハムファイターズ、優勝!

うれしいな、と思って今朝の新聞を
広げました。


にこにこ笑って駆けてくる選手の顔がのってる。
ああ!よかった、この調子でどんどんいって、
日本シリーズだ。
どんなチームにも負けないぞ。






2つの記事_c0137641_7113759.jpg




ふと右上。もうひとつの記事。
言葉がありません。

わたしは、20年前に沖縄を1ヶ月間旅行しました。
バスや、ヒッチハイクの旅でした。
そのとき、ほんとうに沖縄のかたがたにお世話になった。
ほんとうにやさしくしてくださいました。
みずしらずの私に。汚れたTシャツの私に。



海辺でキャンプしていたら、
アーサのお汁を食べないかい、と近所のお母さんが、ちいさなお鍋でくださいました。

ヒッチハイクでのせてくださったかたが、
今日、フェリーにのるっていうことだったから、と
車に忘れたもう小さくなった鉛筆をフェリーターミナルに持ってきてくださった。

お風呂屋さんで一緒になったおばあさんが
せっけんのない私に
ちいさなしわだらけの手でだまってせっけんを持たせてくださった。

180円のおそばを食べに入った食堂で
公衆トイレの床にさえ置いた汚れたザックを、
テーブルにのせなさい、と
食堂のおじさんがおっしゃいます。
でもでも、とても汚いのでいいのです、と申し上げたら、
”こんな立派なリュック、お父さんが働いて買ってくれたものよ、
 大事にしなさいよ。”
私の制止もきかず、テーブルに大切にのせてくださいました。




沖縄のかたがたは、しずかな優しい話し方をなさいます。
少し、微笑みながら。

得たいのしれない
傍若無人な私だったと思います。
でも誰もいじわるな目で私をみませんでした。


戦争中、沖縄のかたがたが
日本軍に 自分で死になさい、といわれたのは
本当のことです。
沖縄のかたがたは、それをはっきりと覚えています。

それを、確かなことではない、と。教科書からはずせ、と。


その時、
深い絶望の中で
いとしいいとしい自分の子どもをあやめなければいけなかった、たくさんの母親たち、

最愛の妻に手をかけなければいけなくなったおじいさんたちに

どう申し開くつもりなのか。


鉄砲の弾や、手榴弾が貴重だからと、
一瞬に死ねる方法をも
あの優しい沖縄の人々から取り上げてしまった
そんな事実も
なかったかもしれない、などという。



そんな国は、
一番大事な魂の場所が
大きく間違っている国である、と
私は、強い憤りをもって感じています。
by forest_garden | 2007-09-30 07:28

森のひみつと雨上がりの庭


by forest_garden
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