栗の渋皮煮
2007年 10月 13日
夫の母がとても上手に作ってくれた栗の渋皮煮を、
思い出して
食べたいとムスメたちが申しますので、
栗の皮をせっせとむいて、
(写真のイタリア製の栗の皮むき は、なかなかできるやつです。)
渋皮煮を作ります。
腕も違うし、栗も違うのだと思います。
あまり上手にできませんでした。
母は、毎年、秋になると、栗の渋皮煮と、奈良漬けを送ってくれました。
タッパーと呼ばれる大ぶりの密閉容器に、栗の煮たのを入れ、
外側に何重も、ビニールぶくろがまかれて、荷物が送られてきます。
そんなに厳重に包まれてくるのは、栗が甘い煮汁にたっぷりとひたってやってくるからです。
夫は、みごとなその栗を、おべんとうのはしに毎日一粒ずつ持っていきました。
ぎんいろのアルミはくに入れて。
今は、母の足腰がつらくなって、手作りのものを送ってくれることがなくなりました。
母が送ってくれるのは、砂地でとれたさつまいもや、母のいとこが漁をしているしじみ、
炭火で焼いて売っている鯖。
それらもとてもおいしいけれども。
大事な人が、おいしいものを私達のために作ってくれる、ということのかけがえのなさを
思います。
残念だけど、母の奈良漬けと、渋皮煮はもう食べられないかもしれません。
けれど、ムスメたちの心の中に、母の味は記憶されていて、
ずっと残る。
毎日、毎日のご飯作りをていねいに心を込めようと、
今日、また、思いました。
by forest_garden
| 2007-10-13 22:13