あたらしいお茶碗
2007年 11月 07日
ムスメのお湯のみと、わたしのご飯茶碗がこわれたままでした。
なんとなく探していたのですが
しっくりくるものがなくてそのままでした。
先日、近くのスーパーマーケットのせともの市で、かわいらしいのがみつかって、
買ってきました。
昔、お茶碗が欠けたり、割れたりすると
母が セトヤさんという古い瀬戸物やさんへ私と妹を連れて行ってくれました。
天井と陳列台が低くて、こどもでも見やすかった。
あまり光が入らないお店の中、ぎっしりと横に重ねられて、
並んでいる何百ものお茶碗の中から、
自分の好みで選ばせてもらえるのが、なんだか晴れがましかったのを思い出します。
セトヤさんは、昔、デパートの丸井の向かいにありました。
お店の名前に”さん”をつけるの、なんだか抵抗があるのですが、
私のなかで、セトヤさんと丸井さんはとくべつです。
今も、丸井の向かいを歩くと、
セトヤさんのあったことを思い出します。
黒光りした古いショーウィンドーに、チェコの洋食器のフルセットがあったこと。
おきゅうすや、お湯のみの奥には、
だるまさんもいらした。
驚くほど大きいのや、手のひらにのるくらいのが
高いところから、ずらーっと並んで私をみていました。
私のおさないころの
ちいさいけれど、確かな幸福の思い出の中に
セトヤさんはあります。
新しいお茶碗で、
おいしいごはんをいただいています。
天高く馬肥ゆる秋。
by forest_garden
| 2007-11-07 09:16